Grand Prize / 大賞

ホラーとノアの箱舟を組み合わせた世界観は独自性が高く、プレイを通して上質なホラーファンタジーを体験できます。グラフィックは2Dでありながら、光やぼかしを惜しみなく使ったアンチドット感がとても美しいです。ゲーム性の面ではアクションや図鑑などの要素があり、従来のADVの一段上を行く作り込みです。現在は未完結ですが、完結時には更に完成度が上がることを予感させます。
Second Prize / 準大賞
本作はフリーホラーとしてはかなりの長編で、プレイ時間は20時間前後のボリュームがあります。探索パートで得た証拠を尋問パートで突き付けるゲームは数あれど、その相手が死者で求める真実が願いごとという点が新鮮でした。「この型を使うからにはミステリーでなければいけない」という固定観念に囚われないことで完成したゲームともいえます。

一見するとitch.ioのような香りを漂わせる本作ですが、意外にもれっきとした日本製のゲームです。ゲームジャンルはRPGながらも戦闘自体は大味で、あくまでメインは物語を通して描かれるテーマにあると感じました。ホラーや精神的恐怖はないものの、それらとはまた違った暗さがあり、人を選びつつも刺さる人には刺さる内容です。
Excellence Award / 優秀賞
結果としては優秀賞に落ち着きましたが、気持ちとしては大賞に推したいほどの名作でした。一方でそのゲーム内容は至ってオーソドックスで、まさにド直球のフリーホラー(2D探索ホラー)といえます。本作最大の売りは友情と家族の両方に特化したストーリーで、主要キャラ7人全員に家族にまつわる固有のストーリーがあり、それらが複雑に絡み合う人間ドラマは必見です。

本作は往年の歴史を汲んだ集大成ともいえるデスゲームで、これまでプレイしてきた良作ADVの長所を寄せ集めたような感覚がありました。基本に忠実ながらも独自ルールが目白押しで、調査パートは見下ろし探索で行われ、推理パートは逆転裁判形式で行われます。そして何より推理デスゲームとフリーホラーの融合には感極まるものがありました。
Fighting Spirit Award / 敢闘賞
Finalist / 最終選考作
General Comment / 総評
示し合わせたように票が一部に集中した過去の2回とは異なり、今回の審査は票が割れに割れました。そのため上位の受賞数が少なくなりましたが、代わりに全体の受賞数が増える結果となり、これはこれで良い結果に繋がったと思います。
この1年を総括してみると、2025年はフリーホラーにとって伝説の年になったと感じてます。シーンの中心では『しかくの勿忘草』を始めとした良作マイルドホラーの台頭によって時代が進み、他方外に目を向けてみると「推したいゲーム大賞2025」でフリーホラーが3作もベスト10入りしたことに衝撃を受けました。フリーゲーム全体としても好調で、RPGを取ってみても有料化の流れを頻繁に聞くようになってきてます。フリーゲーム文化にも大きな変化があり、急速に新様式美が市民権を得始めてます。具体的にはVIPに近いノリを持ったハロルド系や、u1wを中心として生まれた大喜利系が界隈を席巻しつつある状況です。
今だから言えることですが、2022年から2024年頃はフリーゲームの未来に希望を持てずにいました。今後フリーゲームが勢いを取り戻すことはもうないだろうと悲観的になり、メンタル的にも疲弊してました。だからこそ2025年になってフリーゲームが急速に息を吹き返したことは本当に嬉しく思います。
これだけの快進撃を目の当たりにすると、この活動の当初のゴールだったフリーゲームの有料化は、ほぼ達成されたといえるかもしれません。その意味では次なるゴールを見付けないといけないフェーズに来てるともいえます。
この活動を通して今できることの一つは、フリーゲーム文化で何が起こってるかを整理して、要約や解説をすることだと思ってます。そしてそれがコミュニティに属する人たちのメンタルやスピリッツの支えになると思ってます。いずれにせよ今後もフリーゲーム文化を少しでも良くしていくために活動を続けていければと思ってます。
Supporter / 支援者
Aishin / COCO / しろこり / ささざき / KITTYPOOL / 酉町兼人 / The Flavare / Bass
支援者数: 11人 / 支援額: 100,000円















