Grand Prize / 大賞

栄えある第1回の大賞に選ばれたのはデスゲームである本作でした。図らずもリスペクトしていた、今は無き「えんため大賞」を彷彿とさせる結果が出たと思います。一方でよくあるデスゲームとは違い、ゲーム性にRPG要素やSLG要素が加味されてます。ノンフィールドRPGとも戦闘のあるノベルともいえるそのゲーム性は、フリーゲーム文化の一つの指針を示してるようにも感じました。
Second Prize / 準大賞

普段はミステリーを中心に制作されてる方ですが、今回はそこにホラーが加わったことで、よりフリーホラーらしさが増しました。ゲームとしては街中を駆け回る探索ホラーで、王道ホラーの鉄板でもあるオカルト探偵的な事務所で繰り広げられる物語です。ミステリーの質も非常に高く、この手のゲームが好きなプレイヤーにはおすすめです。
前後編シリーズのゲームで、価格としては「前編無料、後編有料」というかたちでリリースされてます。フリーゲーム文化の有料化の先駆けとなったゲームでもあり、その意味でも納得の受賞でした。ゲームとしては街中を駆け回る探索ホラーで、個性的なキャラも多く、王道ホラーらしさを色濃く感じました。

まだRMNが健在だった2016年にリリースされたフリーホラーの有料リメイクです。実をいうと初出が非常に古いゲームだったため、そもそも応募作一覧に追加していいのか迷った経緯があります。しかし最終的には審査員にゆだねようということで追加し、結果的には見事受賞を果たしました。
Excellence Award / 優秀賞
Steamに投稿されたデスゲームとしては先駆けともいえるゲームです。シンプルなノベルなのでゲーム性が高いとはいえませんが、一本道のシナリオが多いデスゲームの中で、本作は選択肢によって誰が生き残るかが変わってきます。一方でノベルとはいえデスゲームなので、物語にはフリーゲームらしい狂気があります。

基本は推理ゲームですが、演出をデスゲーム風にすることで、フリーゲームらしい華やかさを感じました。ゲームとしてはポイントクリックで、見下ろしではないものの探索要素もあります。閉鎖空間に閉じ込められてる訳ではないのに、暗黙の了解のようにリスペクト元を彷彿とさせられるゲームでした。
正直なところ本作にフリーゲームらしさはあまりなく、しいて言えばゲームが「ふりーむ」に投稿されたことくらいです。それはそれとしてゲームの中身に目を向けると、非常にオリジナリティの高いゲーム性を有してます。既存の3Dホラーとは一線を画すそのプレイ体験は、型にはまりすぎてる3Dホラーの様式美に一石を投じる力を感じました。
Sponsor Award / スポンサー賞


Fighting Spirit Award / 敢闘賞
General Comment / 総評
本企画もようやく結果発表という一つの節目を迎えました。初めての試みにも関わらずここまで来れたのは、応援して頂いた皆様のおかげです。一方で全てが成功とはいかず、応募作の3割程しかタグが付かなかったことは課題として残りました。そのため名前からも一旦「Tag / タグ」の表記を外し、「Eufree 2023 / 有フリゲ2023」としました。
活動を通して様々な発見がありましたが、中でも「フリーゲーム文化が分かられてないことが分かった」のは大きかったと思います。それもあって「2017年以降のフリーゲーム文化」の解説を公式サイトに掲載しました。結果的にはそれによって活動の方向性がまっすぐになり、賞の基準もより明確になったと思います。
審査結果は出ましたが活動自体が終わる訳ではありません。今後の活動としては細々と他のことにも手を出しつつ、次回の開催も考えてます。一方で企画をやり遂げる大変さも身をもって理解しました。安定した継続のためにも、次回以降はクラウドファンディングや副賞の簡易化も検討してます。
Supporter / 支援者
KIR / 結城音羽 / 日立 本国 / 小春日和 / ディス / 岡崎ゆい / りろる / TamTamGames / アライコウ / fm445 / 南戸 / ヨシ-yoshi- / ひろてく / ES@激辛 / Cotton Candy Cyanide / ほーせんか / spellyon
支援者数: 23人 / 支援額: 141,000円